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カモミール生産量日本一の岐阜県にて 「コアントロー・カモミール・モヒート」誕生

本州の中央に位置する岐阜県は古くから交通の要であり、著名な人物を輩出してきました。戦国時代には「美濃を制するものは天下を制す」と呼ばれたほど重要な地で、今も各地に歴史の名残を感じられる場所が数多くあります。今回、この岐阜県で、季節とご当地の限定感を感じられる特別なカクテルが誕生しました。

カモミール畑

岐阜県がひそかに生産量日本一を誇るもの、それがカモミールです。岐阜県南部の大垣市、米作の休耕地の活用法として、40年ほど前に栽培が始まりました。ドイツで万能薬とされるカモミールは当時日本ではあまり知られていませんでしたが、大垣市薬草組合で「人の役に立つもの、健康に良いものを」と選ばれ、その栽培地が広がってきたとのこと。現在ではほとんどが製薬業者との契約栽培となっていますが、年に一度の収穫時期の「大垣カミツレ祭」などでその一部を手に入れることができます。

こちらで生産者の方々が栽培するジャーマンカモミールは、9月に苗床に種をまいて苗まで育ててから、秋に畑へ定植。冬の間にしっかりと大地に根を張って4月下旬に花を咲かせます。完全無農薬栽培で、毎年植え付ける畑の区画を変えて連作障害を防ぎ、より生育状態が良くなるように工夫されています。
収穫期は開花する4月下旬から5月初旬にかけてと非常に短く、タイミングや天候次第で花はしおれ、本来の香りが失われてしまうほど、とても繊細なハーブなのです。

畑

この時期だけ、しかも岐阜だけの風味をカクテルにと長年オリジナルカクテルの開発を行うのは岐阜市内の著名バー「BAROSSA cocktailier」店主の中垣 繁幸さん(写真)。様々なカクテルコンペティションでの受賞経験だけでなく、海外の名だたるバー、レストランとコラボレーションしたイベントを開催するなど、幅広く活躍されています。岐阜の町興しとカクテルやバー文化の普及を兼ねて、これまでに様々なカクテルを創作されてきました。
「岐阜はフルーツ王国でもありますが、フレッシュなカモミールはここだけの特長。この風味を生かしたカクテルを地元の方にはもちろん全国の方に試していただいて、岐阜の良さをもっと知っていただきたいですよね」と中垣さん。
短い開花期間をできるかぎりお客様に楽しんでいただけるよう、畑から株ごと岐阜市内への店舗へ運びます。

カクテル

フレッシュのカモミールをそのまま味わう最高の方法として中垣さんが採用したのは、フランスのオレンジリキュールであるコアントローを使用したモヒートスタイルでした。
カモミールは、花からは柔らかく瑞々しい、ハーブティーの香りをさらに鮮明に描き出したようなアロマ、葉や茎からはシトラスのような爽やかさと心地よい苦みが感じられ、旬の花を丸ごと味わうことができます。根元以外の部分を手で優しくちぎりながらグラスに入れて、ペストルで潰していきます。
そこにコアントローを注いでライムを絞り、ソーダを注ぎ入れてクラッシュアイスで満たして完成です。シンプルながらも、それぞれの素材の良さを最大限に引き出すよう細心の注意を払ってカクテルを組み立てていきます。
万能薬として知られるカモミールの効能、そして中垣さんの柔和な笑顔。優しく心を癒してくれるアロマを贅沢にグラスに満たし、可憐な花と鮮やかな緑で目にも美しいカクテル「コアントロー・カモミール・モヒート」は、この季節だけ、このお店だけの特別な一杯です。

「コアントローのオレンジの風味とカモミールは非常に良く合います。ミントでももちろんおいしいのですが、オレンジと対等にバランスを保てるのはカモミール。しかもコアントローはアルコール度数が40度としっかりあるので、カモミールのアロマを徐々に抽出し、最後までカクテルの味がぼやけません。
コアントロー自体に甘味もあるので、他のものを加える必要がないのもいいですね」という中垣さんの説明の通り、味わってみるとコアントローとカモミール、どちらが強すぎるということもなく絶妙なバランス。
カモミールの語源はギリシャ語で「大地のリンゴ」というように、ほのかにリンゴに似たすっきりした香りがあり、オレンジのエッセンシャルオイルが濃厚なコアントローとライムの酸味のそれぞれと見事に調和するだけでなく、それぞれの風味を際立たせています。

さらに、中垣さんは毎年この時期にカモミール・インフューズも自作しています。スピリッツにフレッシュカモミールを48時間漬け込むと、そのフローラルなエッセンスをぎゅっと詰め込んだ特別なインフュージョンが出来上がります。残念ながら時期を逃してしまっても、一年中「岐阜の大地の恵み」を楽しめるようにという、中垣さんの心配りが伺えます。

インフューズ

ほかにも自家製のインフューズや季節のフルーツから生み出される中垣さんのクリエイティヴィティあふれる様々なカクテルが提供され、毎日開店時間からほどなくして12席の店内は次々に埋まっていくほどの人気ぶり。全国から訪れるゲストが絶えないBAROSSAに、またひとつ、この季節に足を運ぶ大きな理由が加わりました。
初夏の風香る岐阜で、とっておきのご当地カクテルを味わってみませんか?


◆店舗情報

店内内観店舗名
 BAROSSA cocktailier
住所
 岐阜県岐阜市金宝町1-12 Port-A 2F
電話
 058-263-1099
営業時間
 19:00〜25:00(Last In 24:00, Last Order 24:30)
定休日
 月曜日(月曜が祝前日の場合は火曜日)
席数
 カウンター9席、テーブル席1(3名まで)
※ご来店に際しての注意事項:
 ドレスコード、ご来店人数など規定がございます。詳細は以下にてご確認ください。
 http://www.worldcocktail.com
 

中垣氏中垣 繁幸(なかがき・しげゆき)
1968年 岐阜市生まれ。17歳からアルバイト先のカフェ・バーでシェイカーを振り始める。オーセンティックバーのみならずフレンチの厨房や製菓、ワイン給仕業務など、飲食全般に渡り修行し、28歳で自身のバーをオープン。国内外でのカクテルコンペティションで数多くの受賞後、海外の名門バー、レストランとのコラボレーションやセミナー講師、コンペティション審査員、カクテルレシピ開発およびカクテルブックの執筆など幅広く活躍。2017年には、プロのバーテンダーが選ぶお勧めのBARランキングで全国一位に輝いた。